【イタリア旅行記④】フィレンツェ
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3日目は芸術の都、フィレンツェを訪問。
ここでは思いもかけず、本命のヴェネツィアと同じくらい、充実した楽しい1日になった。
バスから降りて街へと歩いていると、家が繋がったような形状の橋が見えてきた。
ヴェッキオ橋
実はこのイタリア旅行の数週間後に初めてディズニーシーに行ったのだけど、先にイタリアに行っておいて本当に本当に良かったって思ったよね… ディズニーシーに行ったことある人には、言わんとしてることは伝わると思う、笑。
橋の上にはお店が連なっていた。
アクセサリーショップなどがあった。
ひとまず橋を渡って対岸へ。
広場が現れた。
シニョーリア広場
彫刻が沢山置かれていて、まるで野外にある美術館のよう!
ヴェッキオ宮殿
なんか地味だな…
そのままフェレンツェの名物、ドゥオモの元へ歩いていく。
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂
ドーム型のこの屋根クーポラは超有名だけど、その門、ファサードの美しさにも圧倒された。
ファサード
荘厳な面構え。
イタリア国旗でもお馴染みのこの三色は、ペイントではなく天然ものだそう。わざわざ赤、緑、白の3色の大理石を持ってきて作られている。執念がすごい。
すぐ脇のジョットの鐘楼
こちらも同じ3色。
ドゥオモの中を見学
クーポラの内側には絵画が描かれていた。
思うんだけど、こういうとこに絵描いてて首痛くなんないのかな…
自由時間になったので、ドゥオモのすぐ脇のベンチでお昼ご飯を食べることに。
パニーニを購入した
選んだものをその場で焼いてくれた。
私は生ハムとモッツァレラチーズ、母はローストポークとカプレーゼチーズ。
こういうのがシンプルにめちゃくちゃ美味しい~。
お昼のあとは2度目のジェラートを食べに。
ジェラート屋さんPerche No!
添乗員さんオススメのお店。
レモンとチョコレートだったかなあ。
道すがら花売りがバラを売っているのを見かけた。ガイドブックとかによくぼったくりとして注意書きが載ってるやつ。
絶対買わんぞと思いきや、女の子達が割と群がって買っていて、(しかもアジア人ではなく白人の女の子達)なんだか肩透かしを食らった気分。なんか… 買っといた方がよかったのか…?汗
ショーウィンドウが素敵に飾られたお店がいっぱいあった。
お菓子屋さんのショーウィンドウ
海外でお菓子屋さんを見る度に、ショーウィンドウのお菓子を片っ端から一つずつ買っていって、全部試してみたくなる。
超短期滞在の自分にはそれが出来ないのがもどかしくて辛い…(単純に食べきれないので)
街歩きを楽しみながら、美術館へと向かう。
素敵なメリーゴーランド
ウフィツィ美術館を見学した
ここはニューヨークのメトロポリタン美術館、ロンドンの大英博物館、パリのルーヴル美術館などと同様、世界に点在する、めちゃくちゃ展示物の多い美術館の一つ。
全部見ようものなら一日中いたって無理的な美術館。そんなわけで、有名どころを中心に、かいつまんで見学することにした。
宗教画が沢山展示されていた。
おそらくどれも聖書に書かれている場面を表現しているんだろうと思う。キリスト教について詳しくない私でも分かった。だって同じような構図の絵が沢山あったから。
有名どころでは受胎告知やキリストの誕生、処刑シーン、蘇った場面などなど。
わざわざ自分が殺されてる様子を何百枚と描かれるキリストに、なんか同情してしまった…
ウフィツィ美術館はルネサンス期の絵画が沢山飾られている。フィレンツェはメディチ家という富豪がパトロンとなって芸術を奨励し、ルネサンスを興した土地だから。
はて、ルネサンスとはなんだったか。
疑問に思った方は、完全に忘れた私と共に振り返ろう。
中世は平面的な絵ばっかりで、人間らしさを全然表現できてない!ということで、古代ローマ時代に戻ろう!というムーブメントらしい。古代ローマといえば、筋骨隆々とした彫刻とかね。
というわけで、要するに人物の表現がすごく豊かになった。
ルネサンスで有名な「ヴィーナスの誕生」
なるほど、陰影がつけられて肌がふっくらしてる人物がルネサンスの証なのね。
かなり繊細なタッチで描かれていた。極限まで絵画に近づいて筆跡の一つ一つを鑑賞できる、これぞ生で絵画を見る醍醐味だと思う。
同じ画家ボッティチェッリの「春」
繊細に描かれた草花。
綺麗な女性たちの絵画
廊下
素晴らしい絵画を見た部屋から廊下にでて、びっくりしたの。
細長―い廊下の天井を、繊細な絵がびっしりと埋め尽くしている。なんだ、建物そのものが芸術作品じゃん。
この美術館ができたのは1580年。でも当時は事務所で、ウフィツィはイタリア語の ufficio、英語でoffices(オフィス)の意味、つまりはそのまま事務所美術館……
こんなもんが事務所用に建てられたってほうが驚きなんだけど。
ミケランジェロ作「聖家族」
「ウルビーノ公爵夫妻の肖像」
美術の教科書に載ってた気がする。
この美術館は長ーい廊下2本を繋いだ形状の建物になっていて、ちょうど折れ目の繋ぎ部分からヴェッキオ宮殿と、遠目にドゥオモが見えた。
屋上からも景色が楽しめた。
レンガの屋根が複雑に絡み合う家並みも間近に見えた。
こういうのすごく好き。素敵。
美術館を出た後は、揺るやかな坂と階段を上って、丘の上にあるミケランジェロ広場を目指していく。
ミケランジェロ広場
ダヴィデ像のレプリカ。
フィレンチェの街並みが見下ろせた
2月のフィレンツェ。空気が澄んでいて清々しかった。
レンガ色に統一された街並みは絵画のようで、ひたすら芸術的だった。
見にくいけど、翌日からヴェネツィアで購入したガラスのピアスをつけてる。
広場は旅人達の憩いの場になっていて、混雑はしてなかったけど、賑わっていた。皆思い思いの時間をゆったりと過ごしてるように見えた。
再び街の中心地へと戻る。
坂を下っていくにつれて、段々と日が落ちていく。
灯りがともり始めるヴェッキオ橋
道すがら、スーパーに寄ったりもした。
スーパー
外国のスーパー、楽しくて好きなんだよね。
異国の物と言葉が所狭しと並んでる、それだけで凄くワクワクする。
写真撮ってたら、店員さんが私のこと見て他の店員にジャポネーゼって言ってるのが聞こえた。なんでもかんでも写真撮りまくるのは日本人てか。
それからイタリアのレジはすごい。
店員が椅子に座りながら、スナック菓子を食べながらレジを打ってる。めちゃくちゃ不機嫌そうに打ってる。そして商品を放り投げてくる。
すごい。こっちが受け取るのに必死。
スーパーで購入したカンノーリ
チーズ風味のクリームがぎっしり詰められていた。これひとつでお腹いっぱい。
そういえば、最近大流行りのマリトッツオは見なかったなあ…。
それからフィレンチェでも素敵なポストカードを購入した。
ポストカード
大聖堂に別れを告げる
やっぱり白い教会は夜闇に浮かび上がってとても綺麗!
同じ街歩きでも、建物が密接して迷路のようだった昨日のヴェネツィアのそれとは打って変わった一日になって、とても楽しかった。
フィレンツェは広々としていた分解放感があって、まさにお散歩といった感じでゆったりと時間を過ごせた。時間的な余裕も昨日よりあったし。
さて、明日は有名な傾いた塔を訪問します。
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